お金の読み物

現役銀行員が本音を伝えていきます。

現役銀行員が伝えたい、住宅ローンの審査が通らないときに確認してほしい2つのこと

一戸建て、マンション、だれもがいつかは手にしたいものですよね。

でも住宅ローンの審査が通らなければ買うことができませんし、万が一審査が通らなかった場合には、「なぜ審査が通らなかったか」を確認しないとそのまま一生審査が通らない可能性もあります。

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ではどういったときに審査が通らないのでしょうか。

1、年収に対する返済能力を超えている場合

返済能力の判断のひとつに返済比率(自分の持っているローンの年間返済額÷年収×100)という指標が有り、年収や勤務先、勤続年数等により上下しますが、その返済比率は一般的には30%以内が適正と言われています。

この返済比率を計算される際にご注意いただきたいことは年間返済額にクレジットカードの使っていないキャッシング枠やリボ払い枠が満額利用している前提で審査されている可能性があるということです。

理由は簡単で、ローンの承認を出した後にすぐに利用を開始する可能性があるからです。利用したことがない、利用する予定もないクレジットカードのキャッシング枠やリボ払い枠はクレジットカード裏面にあるお客様センターへの電話1本で解約することができますので、ローン申込みの1ヶ月以上前※までに解約するようにしておきましょう。※信用情報機関への解約情報の反映には約1ヶ月程度必要であるため。

また、返済比率とは別に借入希望額が年収の7倍を超える場合も審査に影響を及ぼす可能性がありますので目安として参考にしてください。

 

2、現在保有しているローンの返済に延滞があったり、ローンの数が多かったり、消費者金融から複数借入している場合

 次に現在保有しているローンの状況に問題がある場合があります。

金融機関によって直近半年や1年など参照する期間に違いはありますが、現在保有しているローンに延滞が複数あると、いくら返済比率を満たしていても住宅ローンが通らない場合があります。

金融機関も基本的には個人間での貸し借りと同じような目線で融資審査を行っています。例えば友人からお金を貸してほしいと言われたとき、実はその友人はいろんな人から借金をしていて返済も遅れることが多々あったという話を聞いていたらどうしますか?特別な事情がない限りはお金を貸したくはないですよね。それと同じで金融機関も延滞を何度もしている人は今回の融資に関してもきっと延滞が発生するので貸したくないとなってしまいます。

また、返済比率を満たしていても5社も6社も利用しているようではとても計画的な借入れを行ってきたとは思えませんし、さらに消費者金融のような高金利の商品を利用する方も今後返済の懸念が発生する可能性が高いように見えてしまいます。

そして延滞に関して特にご注意いただきたいのは、携帯電話の本機種代金の分割払い契約です。携帯電話料金は基本的には電気やガス、水道料金のように支払いが遅れても最悪止められるだけで信用情報機関には登録されません。

しかし機種代金を分割払いにしているときの携帯電話料金には機種代のローン返済金も含まれているので、ただ携帯電話が止められるだけでなく、信用情報機関にも延滞の情報が登録されることになります。これは◯◯割引き等で機種代金が実質無料の場合でも同様ですのでご注意ください。

 

いかがでしたでしょうか。これ以外にも金融機関は多岐にわたる項目をチェックしていますが大きな要素は以上の2点です。

万が一自分がどんなローンを保有していて、返済の履歴はどうなっているのか確認したいということでしたらリンクよりスマホや郵便で信用情報機関に登録されている自分の情報を取得することもできます。

指定信用情報機関のCIC

ローン申込み前に自分の情報を取得しておくとハウスメーカーや不動産仲介業者との話もスムーズに進みますので一度確認も含めて取得しておくことをおすすめいたします。